駅で

こないだ多摩センターの駅で起きたコト。

ホームに上がるエスカレーターで、悲鳴が。

数段上に立っていた男性がうつ伏せに倒れた。

終点(?)間近、指でも挟まれたらマズイと思い駆け上がった。

たまたま清掃のおじさんがエスカレーターのベルトにぞうきんをあててたらしく、緊急停止ボタンで停めてくれてセーフ。

気絶しとる。

肩を軽く揺すり「大丈夫ですか」と声をかけた。

ハッと気付いたその人は、「すいません、体調悪かったんで」と自分で起き上がった。

ワシは彼がこぼしたコインや電車のカードを拾ってあげた。

「駅員に言ってしばらく休ませてもらいますか」、清掃のおじさんが言うと、大丈夫ですからと拒んだ。

すると彼は「あれ、ここは?」

一瞬記憶がとんだらしい。

「多摩センターの駅ですよ、京王の」

「あー、そうか、わかりました」

彼は礼を言い、来た電車に乗り込んだ。

ホンマ大丈夫かなあ。

あのまま気付かなんだら、と思うとゾッとする。

またどっかの駅で倒れてないとええんやけど。

何年か前におじが、地下鉄のホームで血を吐いて倒れ、入院したことを思い出した。

地下鉄の駅でなく、周りに人がいない場所やったら…、考えたない。