ちゃれんじ#112

冷たい雨が降っている。

季節が逆戻りしたような、肌寒い東京です。

練習に出かける前、ノートを見返し技の復習をした。

さて、練習に向かう。

雨降りの土曜日夕方、バスもダイヤ通りに走らない。

すでに先生は到着。

練習開始まで、年少部H兄弟におもちゃにされる(笑)。

練習開始。

あれ、相棒のIの姿が見えない、塾かな。

というワケで、都民大会に一緒に出たY口さんが相手をしてくれた。

抽出、三級から初段の技の復習です。

なんとか進めた。

後半、先生がみてくれた。

同じく抽出、…やるんやけどちょこちょこ先生の指導が入る。

「基本が出来てないね」、色々言われた。

先生からしてみたら、何をいまさら、やと思う。

試験を前に先生がキツイ言い方をするのは分かる。

指摘されることより、それが出来ない自分がふがいなく、悔しい。

泣きたなってきた。

申し訳ないのと、恥ずかしいのと、悔しいのと、情けないのと、色々…。

あ〜自信喪失。

しかあし。

でもな、ここで辞めるワケには行きませんねん。

投げ出して楽になるのは簡単やけど、できませんねん。

それやったら、自分が今までしてきた事といっこも変わらへん。

頑張れる人間になれるように、自分が変われるように、って拳法始めたんやし。

ここでくじけるワケにはいきませんねん。

乗り越えやなアカンのですわ。

皆さん通る道、壁。

ヘコんでるだけじゃダメ。

立ち上がらな。

前に進まへん。

前にも書いたけど、ここまで来たらやるしかない。

ドンとぶつかるしかない。

そんなこと考え…てる余裕なかったか、いっぱいいっぱいやったな。

あっと言う間に練習終了。

着替えた後、Y口さんが「Hさん、ファイト!」、声をかけてくれた。

アカンなあ、ワシ、すぐに表情に出るらしい。

でもY口さん、優しい兄貴デス、ありがとうございます。

やるんや。

やるんや。

と自分にいい聞かせた。

学科でもあったやん、「自分の可能性を信じ…」、自信喪失しとる場合やない、「うぬぼれでない自信と勇気と行動力を持ち…」。

帰ったら元気の出る薬、いや音楽、「栄光の架橋」聴いて寝るか。

外に出てみるとまだ、

冷たい雨が降っている。