木造校舎
午前中、小豆島の紀行番組を見た。
二十四の瞳の「岬の分教場」、妙に懐かしく感じた。
実際、あれほどではないが、小学校の低学年の頃は、まだ木造校舎があった。
入学した時は、二階建ての木造校舎が2棟と、三階建ての鉄筋コンクリートの校舎1棟あった。
4年生の頃、木造校舎が取り壊され、三階建て新校舎が新築された。
木造校舎時代の新校舎(鉄筋)は、これを境に旧校舎に格下げ。
我々は、新校舎に入ることができた。
新しい「匂い」、今でも覚えている。
音楽室、図工室、図書室、すべて真新しい。
嬉しかったなぁ。
これを機に、校内放送がテレビになった。
職員室の隣にミニスタジオが作られた。
昼休みに、ビデオで「まんが日本昔ばなし」を流したり、文化祭や運動会をビデオに収めたのを放送したり。
5年、6年の時の担任K先生は、12時からその校内放送が始まるまでの2、30分間、クラスでNHKニュースを見ていた。
音を消して「日本シリーズ」なども内緒で見せてくれたりした。
っていうか、先生が見たかったに違いない。
そのように、新しい校舎の方に夢中で、古い木造校舎、それとともに処分された校庭わきの大木のこともすっかり忘れてしまった。
我々より年上の、この木造校舎で過ごした皆さんには、この建て替えは感慨深かったんでしょうね、いま思うと。