遠距離受信
ラジオ好きってのは、何度も書いている。
普通、ラジオは地元のよく聞こえる局しか聞かないですよね。
AMは、夜になると地表と上空の電離層との間を反射しながら遠くへ届くので、東京にいて札幌や福岡などの局か聞こえたりする。
長島も夜になるとCBCが北朝鮮のばかでかい出力の局の混信を受け、聞こえないので、その昔オールナイトニッポンは、太平洋沿いに紀伊半島に届くニッポン放送を直接聞いていた。
在京3局は、地元局ばりにガンガン聞こえたので、TBSの「夜はともだち」もよく聞いた。
ワシより年上の人たちには懐かしい番組でしょうね、オープニングはキャンディーズやら岩崎宏美やら、さすがトーキョーの局は違うなんて思ったもんです。
話はFM、こちらは電離層を反射しないので、AMみたいに遠距離には届かない、はず。
しかし、夏場(特に)の昼間に、E層という電離層に「スポラディックE層」という、反射させる層が出現することがある。
略して「Eスポ」は、いつ現れるか、いつまで続くか、予想も全くできない、まさに神出鬼没。
現れた目安として、テレビ(アナログ放送)の1〜3チャンで映りが悪くなり「自然現象により映像が乱れています」なんてテロップがでたら、たぶんそう。
この乱れもEスポのせいやし。
この時、FMラジオをつけると、中国語や韓国語の音声が聞こえたりする。
日本のFMラジオの周波数帯が、向こうのTVの周波数帯だったりするんです。
さらに探すと、いつもノイズだけのトコで日本語が聞こえたりする。
CMや天気予報などなら、耳を傾ける。
「お近くの札幌トヨペットへ…」「前島地方はうねりが高く…」、ほら、超遠距離受信て確認ができる。
さっきのはワシの実体験。
コーフンした。
東京へ来る前、全国に民放FMが出来はじめたころの事。
NHKだけの頃は確認が難しかったやろな。
その時は、とっさにカセットに「証拠」を録音した。
しばらくすると、だんだんシグナルが弱くなり、ノイズが乗り、しだいに聞こえなくなった。
夏場に「電波障害」のテロップ見ると、Eスポを思い出す。
残念ながら、地上デジタル放送はUHFなんで、Eスポの影響を受けないので、この「通知」も知る由もない。