夏休みの思い出

昨日の先生のブログで、子供の頃の夏休みの思い出を書いていた。

ワシはどうやろ、考えてみた。

初めて泳げるようになった、小学校二年生の夏休みが印象深い。

母の友達に誘われ、彼女の息子(ワシと同級生)と一緒に教育委員会主催の「水泳教室」に通うことになった。

中学校のプールが会場、初日は父のカブに乗せられ出掛けた。

町外れの中学校、家からは子供の自転車で20分位かかるかな、次の日からは自分でチャリを漕いででかけた。

最初はプールサイドに捕まって水になれるとこから始まり、ヘルパーを腰に着け、ビート板での練習に移る。

楽しかった。

自転車で自分の活動範囲が広がるのも嬉しかったし、少しずつ泳ぎを覚えるのも楽しかったし、何より同年代以外の人たちと会えるのが楽しかった。

て言うても、皆年上、可愛がってもろた。

中でも指導をしてくれてた教育委員会のさーやんは、その極み。

我が子のように接してくれた。

こっちも大きいお兄ちゃん、て言うより若いお父さんて感じやった。

実際、母とそんなに年齢は変わらない。

そんな、さーやんに水泳を教わったワシは、その後水泳にのめり込む。

夏休みも終わる頃、25m泳げるかテストがあった。

一生懸命クロールした。

ゴールで待ってたさーやんは、ワシを抱き上げてくれた。

「よぉ頑張ったなあ」

さーやんに誉めてもろた嬉しさと、至近距離にあった彼の笑顔は印象深く、記憶に鮮明。

いま、少林寺拳法で年少部の子供たちと向かい合う時、あの頃のさーやんの子供との接し方を手本に真似ているのかも知れない。

さーやんの記憶が今でも鮮明なように、年少部の子供たちの記憶にも残るかも知れない、そう思うと、年少部の前で下手なコトは出来ません。

これ書いてる時、頭をよぎったのは、井上陽水の「少年時代」。

八月も終ります。