追悼ライブ

夕方、先生と三鷹で待ち合わせ、六本木STB139へ向かった。

先月亡くなられた、K先生の追悼ライブや。

前回同様、やはり皆が知ってるスタンダードが続く。

しかし、いつもと様子が違う…、「愛のプレリュード」を歌いながら、ボーカル水町理沙が感きわまって、歌えなくなってしまうハプニングも。

ベーシストの後ろの機材の上には、K先生の写真が置いてある。

K先生は、きっとこのステージに降りてきていたに違いない。

ステージの最後、「星に願いを」を歌い終えたとき、ステージの後ろにスクリーンが降りてきて、ありし日のK先生のビデオが映し出された。

ベースを弾く姿、バンドの皆とじゃれあい笑う姿、ヘアメイクするおちゃめな姿…。

きたよ(涙)。

「星に願いを」をBGMにメンバーも客もスタッフも全員、スクリーンに釘づけ。

K先生とは、実際に一度しかお会いしたことはありませんが、昔からお世話になった人に思えてきた。

ピアニストのHさんは、ステージでスクリーンに向かって合掌礼をしてたのが印象的。

うちの先生はどんな気持でこれを見てたんやろ。

ワシは、切ないけど、なんやしらん幸せな気持にもなった。

ライブハウスを出て、六本木の街を二人黙って駅に向かう。

地下鉄のエスカレーターで、先生が振り返り、笑顔で「良かったな」。

この一言が全てを言い現してる気がした。

思い出に残る素敵なライブでした。

これで、K先生は安心してお眠りになれます。

新宿駅で別れ京王線に乗換えた。

地上に出ると、しとしと暖かい春の雨が降り出して…、濡れて帰るか。

合掌。