幸せって…
普段、あまりドラマは見ない。
しかし夕べは、広島の原爆をテーマにしたドラマを見てしもた、二時間半、しまいまで。
戦争中でも小さな幸せを見つけて生きる三姉妹を原爆が襲うまでの話。
ドラマももちろん悲惨さが伝わり、泣けてきたけど、話の中で「戦争してるのに私だけ幸せになるのは」と、結婚をためらう次女を長女が諭すシーンがあった。
シチュエーションは違うけど、思い出したコトがある。
盆、正月に帰省すると何人か集まる親友がおる。
いつもワシは皆に言われる。
「早よ嫁さん連れてこんかぇ」
これまでは冗談半分やったけど、ここ数年は真剣な話になる。
ある時、「家のコトもあるしな、経済的にもな…」と弱気に話したら、Yが半分怒鳴るように、
「そんなん何とでもなる。お前が幸せになって家族をひっぱってかなアカンのちゃうんかえ」
頭をガンと殴られたような感覚と共に、人前にも関わらず泣きそうになった。
シンとなった。
「お前ええコト言うのぉ」と誰かがフォローしてくれた。
彼もがんばっとる、色々あるんやろなぁ、だからあんな風な言葉かけられるんやろなぁ。
でも、素直にそういう風に思てくれる友達がおる、心からうれしかった。
ドラマのワンシーンみたいや、そんな感想も。
古風な考えやけどワシも長男、ホンマ彼の言うとおりやなぁと思いながらも、まだ…ね。
ドラマを見ながら、数年前のそんなやりとりを思いだした。
その時の帰りの新幹線で、このやりとりを思いだして鼻の奥がツンときた。
今でも思い出すとジンとくる。