あれから
悪夢から10年ですか。
忘れてはならない日が、またやってきました。
ワシ的には、12月8日よりも、8月15日よりも、9月11日よりも大事な日に思えます。
先人から聞いた昔の話より、遠い外国の事件より、これらを軽視するワケではありませんが、もっと身近でしたから。
あの日もいつものように朝、テレビをつけたら、高速道路が倒れてました。
電車が傾いてました。
駅がつぶされてました。
コンビニが波のように揺れてました。
当直の人が飛び起きてました。
ビルが前に倒れかけてました。
大火事になってました。
人が泣いてました。
人が怒鳴ってました。
うそやろ。
最初の感想です。にわかに信じがたい映像でした。
しばらく茫然自失、ニュースをぼーっと見てました。
うちの会社も神戸に端末があり、オンラインで繋がってます。
端末は接続できたようですが、電話が中々通じません。
何回、何十回、いや何百回リダイヤルしたか。
やっと繋がった電話、そのまま切らずに一日中、繋ぎっぱなしでした。
港に近いそのビルは幸い、大きな損傷も無く電気も来ている、職員も家族も無事と聞き少しホッとしました。
その日の鮮明な記憶はここまで。
その後の対応にてんやわんやでした。
数日後、以前世話になった兵庫本店のHさんと話したとき、
「神戸の景色が変わってしもたぞ」
って言われ、仕事中にもかかわらず泣けてきたのを覚えてます。
何度も足を運んだ、大好きな神戸の町、免許とってすぐ、車で初めてデートした神戸の町、どんなになってしもたんかと考えたら…、自然と涙が。。
あれから10年ですか。
外から見る神戸の町は元どおりに見えますが…。
色々なドラマがありますね、きっと。
思い半ばで逝ってしまった多くの人たちに恥ずかしくない生き方をしなければ、なんて考えました。
今日の新聞に、某商店街振興会のおっちゃんの言葉が出てました。
「これからですわ」