おもいやり

昔、徳島池田高校が甲子園で一年生桑田清原のPLと大会を盛り上げてた頃、主将江上、エース水野は高校野球雑誌やティーン雑誌を賑わしてました。

熱闘甲子園」で、池田が甲子園を去るときインタビュアーが江上主将に、

「あなたは3年間野球をやってきて、1年間主将を努めてきて何を学びましたか」

との問い掛けをしました。

ワシ的には「努力です」とか「根性です」とかありふれた答えを想像してたんですが、

涙と汗で、ぐちゃぐちゃの顔で

「…おもいやりです」。

うわぁ〜かっこええ〜、この人!と思いました。

いっこしか違わへんのに、ずいぶん大人やなあ、と関心しました。

縁があって、後に江上主将のサインを手に入れるコトが出来たんですが、それにも「Hくん、がんばれ」と「思いやり」と書いてくれました。

今でも大切にしてます。

新幹線のワゴンサービスでコーヒーを買うと必ず「お熱いのでお気を付けください」と一言添えてくれます。

宝くじ売場のおばちゃんは「当たりますように」と一言添えてくれます。

何気ない一言なんですが、お客さまへの「おもいやり」を感じるんですよ。

相手は商売でマニュアル通りなんでしょうけど、言われた方は気分いいですもんね。

こんなちょっとした一言、ちょっとしたおもいやりが、人間関係の潤滑油だったりするんですね。

照れずに実践しよっと。

「ありがとう」、これ大事やな。

なんか公共広告機構みたい(笑)。