ちゃれんじプール#19
イライラしていた。
部長にブツブツ言われたのはいつものことレベルなので、気にしていなかったが、イライラしていた。
ワケも無くイライラしていた。
よし、プールで泳いでストレス発散するぞ。
電車に乗るときにわかってた、到着したらスグに休憩タイムって。
ぼちぼち着替えて、サマーベッドでいきなり休憩。
休憩タイム終了、100mずつ5本泳いだ。
お約束。
ただ今日は、体が重く、腰が浮かない。
思うようなスタイルで泳げない。
メンタルな部分が現れているのか、体調がまだイマイチ良くないのかな。
さて、帰るかとシャワーを浴びて更衣室に向かう。
ワシの横で着替えている若いやつの様子がおかしい。
ロッカーの並びの奥の方でお父さんときたと思しき小学校低学年の女児が着替えている。
それをじっと見ていたかと思たら、その子のそばに近づき、着替えを見ている。
回し蹴りを食らわせて、腕を後ろ捩じ上げにして…。
チビちゃんに手を出したらどんな目に合わしたろかと考えた。
彼女も気がつき、移動した。
が、結局(いや幸い)出番なし。
男はいつの間にか居なくなった。
彼女のお父さんが現れたので、このことを話した。
「これこれですから、お父さんのそばで着替えさせた方が良いですよ」
「そうですか、すみません、ありがとうございます」
ストレス発散したつもりが、またヤツのおかげで気分悪い。
帰りに管理事務所のオバちゃんにも話をしておいた。
「清掃の職員を配置してるのですが…、そうですか、さらに注意しますね」
おかしなヤツがおるもんやな、初めて遭遇したけど。
なんか、モヤモヤっとした気持ちのまま帰ってきた。