土産

優しい部長が、帰って来いと言うので、8時38分の電車に乗った。

出張メンバーのO君も同じ電車で帰るという。

駅まで一緒に向かう。

乗る前に、課内のみんなにお土産を買おう。

高架下のショッピングセンターは8時30分とか。

あら、ぎりぎりやん。

O君とショーケースを覗き、目当ての羽二重くるみを探していたら、掃除のおばちゃんが「言えば開けてくれますよ」と話しかけてきた。

おばちゃんは「電車の時間が無いんだって」と店の人に言うてくれた。

すみませんね、とガラスのシャッター(?)越しにジェスチャーで、あれとこれととなんちゃって手話で会話。

O君も頼む。

するとちゃんと釣銭も用意して、出入りできるとこまで大回りしてわざわざ持ってきてくれた。

申し訳ないなあ。

でも、どうしても「コレ」が欲しかった。

指名買い。

丁重に礼をいう。

「お気をつけて、いってらっしゃいませ」。

朝から大変気分良い!

するとO君が、「何か入ってますよ」と受け取った手提げを見て言う。

小さい透明の容器に入った羽二重餅が入れてある。

試食用か、製造の時に出た切れ端か、よおワカランが入っている。

「電車で食べてください、って試食用のをくれたんかなあ」、ますます嬉しくなる。

昨日から訪れた福井、二回目やけど、印象の良さはぐんとアップしたぞ!

しらさぎ号は北陸本線を快走中、次は敦賀ですと。

ちょっと寝よう。