車両点検
朝の南武線、谷保でドアが閉まったのに中々動かない。
暫くすると、「一旦ドアが開きます」、そのまま。
荷物が挟まって閉まらないドアがあり修復中とのこと。
数回同じ放送が繰り返され、15分くらい停まってたかなあ、閉まらないドアがあり、当社駅員が同乗し、まもなく出発しますという。
結局立川でいつもの青梅線には乗り換えが出来ず、後の電車に乗った。
メールがきた。
「南武線車両点検で遅延」
当該電車に乗ってましたがな。
同じような事が昔あった。
熊野の花火大会の帰り、終了後夜中の一時位まで臨時が走る。
今JRは座席指定の特急や急行を走らせているが、当時の国鉄は普通のみ、本数は深夜の方が断然多い皮肉な状態。
何人かの男女グループで出かけた帰り、田舎の中学生は経験したことのない大混雑。
今の中央線のラッシュばり。
そのラッシュ状態で出発しようとした時、ワシらのすぐそばのドアが閉まらない。
おいおい。
駅員が何人かやってきて、あーでもない、こーでもないとやっとる。
結局、ドア両側の手摺りに、黄色と黒のロープをぐるぐる巻いて壁を作り、警備員が二人乗り、そのドアに張りついて、そのまま出発した。
初めての車両故障、深夜の臨時列車、代替車両など用意出来るわけもなく、人があふれかえるホーム、今乗っている人を下ろして次の列車にてなワケにもいくはずがない。
苦肉の策で、国鉄はロープ作戦。
思い出してみると、無理やりドアは閉めてあったようにも思う。
いやいや、当時は「喝采」の歌にもあるように、客車列車もあったから、ドアが開いた走るのも珍しくはなかったが、デッキのある車両、この時は普通にロングシートの通勤電車。
いま思うと貴重な体験。
か?
(笑)