台風+…
朝から欝陶しい。
台風の接近による風雨の強さだけやない。
電車で、一人分の吊り革が空いててつかまった。
幅は狭かったので、半歩下がって、傘とカバンを自分の前、つまりその空間に位置するように、ステッキで立つ紳士のような(笑)感じで立っていた。
するとその右側に立つ、白髪交じりのおっさんがワシのカバンが揺れて自分の足に触れるのが気にいらないらしく、チラチラ見たり、こっち見たりしてる。
左側も、ワシの両サイドも人がおるし、そのままほっといた。
そのおっさんは左で吊り革、右手で網棚の淵に掴まって自分の世界を作っている。
ガタイもワシより一回り大きく、見る人によっては「強面」、ワシに言わせたら大したことないんやけど。
右側空いてるやん、おっさん。
こっちむいてブツブツ…。
音楽聴いてたし、シカトしたった。
混雑した電車でガタガタぬかすな。
よっぽど気に入らないのか、揺れに合わせて自分の腰をわざとこっちに寄せてくる。
腰にあたるのが嫌なんちゃうんかぃ!
ええ年こいて…、だんだん笑えてきた。
シェアしたらええやん、スペース。
電車通勤しとると、何様じゃおんどれ!みたいなこんなおっさんはいくらでもおるし、ほっといたんやけど、だんだんごぉわいてきた。
自分のスペースは死守する、自分勝手や、こんなんは若い奴よりおっさんに多い。
ますます腹立ってきて、やられたらどうやり返すか考えだした。
かかってこい!
みたいな気ぃになってきた…トコで調布に到着。
降りたら、反撃まで考えた自分もアホらしくなった。
ただでさえ欝陶しいのに、嫌な朝やった。