試験の思い出
中3の今頃かな、県立のスベリ止めとして受けた私立高校の合格発表の日の事。
平日だったんで、フツーに登校しました。
担任が問い合わせしてくれるという事で、休み時間に職員室へ聞きに行くことにしました。
すると友人のO君が「俺、一緒に行ってええか」と職員室までついてきてくれた。
初めての受験、自信はあったけどドキドキしながら聞いてみた。
「合格や、よかったな」
よっしゃ、と思った瞬間、「やったぁ!」と万歳したO君はワシより先に職員室を飛び出し、三階へ駆け上がり、3Aのみんなに報告してくれました。
職員室の先生も笑いながら「なんや、あいつ。自分が受かったくらいやなぁ」。
そん時は、試験にうかった事より、O君の行為の方がよっぽど嬉しかった。
彼は3Aで最初の発表で合格したワシを、自分の事のように喜んでくれました。
今でも彼の表情は鮮明に覚えてます。
ホンマに嬉しかった。
今思うと、受験なんてたいした事ないように思いますが、そんときは初めての人生の一大事でしたからね。
彼とはしばらく会ってませんが、毎年年賀状が届きます。